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骨粗しょう症の予防
骨粗しょう症の診断基準と予防
骨粗しょう症は、骨折の有無と骨密度で診断しますが、骨折は患者様が自覚していないような骨折の場合もあり、診断のためにレントゲン検査を行うこともあります。
骨折がない場合は骨密度という、骨を構成するカルシウムなどのミネラル成分の詰まり具合を測定し、骨密度が若い人の骨密度の平均値と比べて70%以下になると骨粗しょう症と診断されます。
骨粗しょう症は、軽度であれば、カルシウムやタンパク質を含め、栄養のバランスが取れた食事と筋力トレーニングやウォーキングやジョギングなどの運動を日々の生活に取り入れることでも予防できます。
食事の改善でも予防できます
日々の食事を改善することでも予防ができます。
カルシウムが多く含まれる牛乳や乳製品、小魚や干しエビ、チンゲンサイや小松菜、大豆製品を積極的に摂るだけでなく、同時に腸でのカルシウム吸収を助けるビタミンDも摂るようにしましょう。
鮭や鰻、サンマなどの魚類の他、シイタケやキクラゲにもビタミンDが多く含まれています。
また、納豆やホウレン草、小松菜、ブロッコリーに多く含まれるビタミンKも骨を強くします。
日光浴でビタミンDが体内でつくられますから、運動を兼ねて積極的に外出する機会を持つことも予防になります。
逆にスナック菓子やインスタント食品を頻繁に食べる方、アルコールやカフェインを多く含むコーヒーを多飲される方、喫煙の習慣がある方は骨粗しょう症になりやすいので、できるだけ控えたほうが良いでしょう。
早期からの予防が効果的です
骨粗しょう症の予防はできるだけ早い時期に、骨密度がある程度保たれている時期から始めるほうが効果的です。
というのも、骨粗しょう症が進み、もろくなった骨の骨密度を高めるよりも、骨密度が高いうちに予防を始めて、骨密度を維持するほうが容易だからです。
ご自身が骨粗しょう症かどうかを知るために最初に行っていただきたいのが、骨密度を正確に測ることです。
当院では日本骨粗鬆症学会のガイドラインで推奨されているDEXA(デキサ)法という優れた検査方法で骨密度を測定します。
DEXA法では、エネルギーの低い2種類のX線を使って、腰の骨(腰椎)と足のつけ根(大腿骨近位部)の骨密度を正確に計測することができます。
骨密度検査機器の中には、かかとや手の骨の骨密度を測る簡易的なものもありますが、腰椎と大腿骨近位部は、高齢者が骨折しやすい部位であり、DEXA法で正確な状態を知ることで骨折リスクもわかります。
特に女性の方は閉経前後にあたる50歳になったら、一度は骨密度の検査を受けられることをお勧めいたします。