当院では、安全で効果の高い治療法をご提供できるよう努めております。
骨密度検査方法にもDEXA(デキサ)法という、日本骨粗鬆症学会のガイドラインで推奨されている検査方法を取り入れることで、高齢者が骨折しやすい部位でもある腰の骨(腰椎)と足のつけ根(大腿骨近位部)の骨密度を正確に計測し、骨折リスクを予測します。
また、治療薬も以前は飲み薬が一般的でしたが、当院ではより効果的な注射による投薬をお勧めしております。

骨粗しょう症の治療においても、運動療法は欠かせません。
骨は負荷がかかると、その負荷に応じて骨を強くするという仕組みがあります。
ですから、骨折しにくい体にするためには適度に負荷をかける運動が必須です。
しかし、運動で骨折をしてしまったら本末転倒ですから、骨粗しょう症の方でも安全に運動ができるように当院ではリハビリテーションのプロである理学療法士が運動の指導をいたします。
定期的に運動を行うことで、筋力や体のバランス感覚が高まり、転倒しにくい身体にもなっていきます。

軽度であれば、食事の改善や運動で予防できますが、中等度以上の方は、さらに薬や注射で効率的に骨量を増やし、骨折を防いでいきます。
骨粗しょう症の治療薬は種類が多く、服薬頻度も異なります。
原因も「骨を壊す働きが強いタイプ」「骨をつくる働きが弱いタイプ」「骨の作り替えのバランスが必要なタイプ」と患者様によって異なるため、血液検査でわかる骨代謝マーカーで原因を調べた上でお薬を選び、可能な服薬回数や通院頻度、費用など、患者様の事情に合わせたお薬を提案いたします。

股関節(大腿骨頸部)の骨折など、手術が必要な骨折をされた場合は、当院から近隣のしかるべき医療機関へのご紹介もいたします。手術、病院でのリハビリテーションを終えて自宅に戻って来られた時には、身体機能の維持や二次骨折の予防のために当院でリハビリテーションを受けることも可能です。いずれも、病院の主治医の先生としっかりと連携を取りながら、患者様を支えてまいりますのでご安心ください。